保険診療
むし歯
二次カリエスとは、いったん治療した歯の詰め物・被せ物(銀歯など)と歯の境目から、内部でむし歯が再発する状態です。大人に多いむし歯のタイプの一つで、見た目では気づきにくく、進行してから発見されることもあります。
主な原因は、歯と修復物のわずかな隙間や経年劣化・セメントの接着力低下、そして磨き残し(プラーク)の蓄積です。進行するとしみる・外れやすい・縁の黒ずみなどが現れ、再治療では歯をさらに削るため、結果として歯の寿命を縮めることにつながります。
治療済みの歯こそ要注意。境目のケアと定期的なチェックで、再発リスクを最小限に抑えましょう。
- 定期検診、メンテナンスで境目のチェックと早期発見
- フロス、歯間ブラシを含む毎日のセルフケア徹底
- 修復物の適合不良や劣化は早めに再調整・交換)
根面う蝕
根面う蝕は、歯ぐきが下がってやわらかい象牙質(歯根面)が露出した部分に起こるむし歯です。エナメル質より酸に弱く進行が速いため、気づいたときには広がっていることもあります。歯根は神経に近いため、進行するとしみや痛みが強くなり、神経の治療(根管治療)が必要になるケースも少なくありません。
被せ物(クラウン)をしている歯でも、歯ぐきが下がると歯根が露出し、境目からむし歯になるリスクは同様です。被せ物を長持ちさせるうえでも、歯ぐきの健康管理が欠かせません。
早期発見・早期対応で削る量を最小限にでき、歯の寿命を守りやすくなります。気になるしみや段差、色の変化があれば、早めの受診をおすすめします。
- 定期検診、クリーニングで歯周病や歯ぐき下がりの進行をチェック
- フロス、歯間ブラシを使い、露出した根面のプラーク除去を丁寧に
- フッ素配合歯みがき剤やプロケアで根面を再石灰化しやすい環境に
- 力まかせのブラッシングや強い摩耗を避け、やわらかめのブラシで優しく
- 間食、酸性飲料の頻度を見直し、口腔内の酸性化を抑える
根管治療
むし歯が深く進行して神経(歯髄)に細菌が侵入すると、激しい痛みや腫れが生じ、神経を取り除く根管治療が必要になります。根管治療は単に神経を抜く処置ではなく、①感染した歯髄の除去→②根管内の洗浄・除菌→③薬剤で緊密に封鎖→④土台・被せ物で形と機能を回復する一連の治療です。
歯の内部にある根管は直径0.5mm以下と非常に細く、さらに曲がりや枝分かれもあるため、複数回の通院と精密な技術を要します。治療を中断すると再感染や再発につながり、抜歯のリスクが高まります。最後まできちんと通院することが成功の鍵です。
費用面では、日本では保険適用の範囲で受けられますが、海外では自費扱いが一般的で、10万円以上かかるケースもあります。そのため海外では費用の理由から抜歯が選択されることも珍しくありません。長期の海外滞在・留学・赴任の予定がある方は、日本での治療完了やメンテナンスを検討しておくと安心です。
- 定期検診とレントゲンを3〜6か月ごとに受け、見えないむし歯や再発を早期発見する
- フッ素1,450ppmの歯みがきにフロス/歯間ブラシを併用し、境目と根面を徹底清掃する
- 食習慣を見直し、間食や甘い・酸性飲料の“だらだら飲み”を減らして就寝前の糖分を避ける
- 修復物を適切にメンテナンスし、詰め物・被せ物の段差やしみ・欠けは早めに再調整/交換して二次カリエスを防ぐ
- 噛み合わせの力と前兆に注意し、歯ぎしり・くいしばりはナイトガードで軽減、ズキズキや噛むと痛い症状は放置しない
親知らず
親知らずは、萌出する場所がないと痛む場合があります。
また、歯茎から親知らずの頭が少し出ている不完全な場合は、清掃が行き届かず、親知らずのまわりの歯茎に炎症が起きたり、歯肉の腫れや痛みを伴ってしまいます。悪化してしまうと、口が開かなくなる場合もあります。
この様に、清掃性が悪く、腫れや痛みがおきる事を、「智歯周囲炎」といいます。顎の大きさとも関係があり、顎が小さいと親知らずが生えてくる場所が狭く、正常に出てこない事があります。
萌出の仕方も個人差があり、一部分だけ頭を出している、骨の中にもぐったまま、など様々です。
親知らずは一番奥の歯でご自身ではよく見えないことも多く、しっかり磨ける萌出状態かどうか、抜いた方が良いか、は歯科医師による判断が必須です。
「まだ痛くないし、抜く必要があるの?」と考える患者さんもいらっしゃいます。一方で、親知らずを放置することでむし歯や歯周病のリスクが高まるため、「早めの抜歯が望ましい」と考える歯科医師との間には、認識の差が生じることがあります。
そのため、抜歯メリットとデメリットについて歯科医師にしっかり説明を受ける事が大切です。納得した上で歯を抜くために、事前の確認や検査が必要です。
また糖尿病や高血圧など持病のある患者さんは注意が必要になります。服薬状況を把握するためにも、お薬手帳をご持参下さい。
親知らずは第三大臼歯とも呼ばれ、一般的に10代後半から20代前半にかけて生え始めることが多い奥歯です。
まっすぐ正常に生える場合は特に問題にならないこともありますが、斜めに生えたり、完全に埋まっていたりすることも多く、その場合はトラブルの原因になることがあります。ここでは、親知らずに痛みがなくても抜歯がすすめられるケースについて解説します。
・横向きや斜めに埋まっていて、隣の歯を圧迫している
親知らずが正常に生えず、横向きや斜めに埋まっている場合、手前の第二大臼歯に強い圧力がかかることがあります。
このような状態では、知らないうちに隣の歯の根が押されて痛みや違和感が出たり、歯並びが乱れる原因になったりすることがあるため、抜歯が検討されることがあります。
・レントゲンでむし歯や歯周病のリスクが確認されている
目に見える症状がなくても、レントゲンを撮ると親知らずと隣の歯の間にむし歯や歯周病のリスクが潜んでいることがあります。
特に奥に位置する親知らずは歯磨きがしづらいため、清掃不良によって菌が溜まりやすく、症状が出る前に抜歯が勧められることもあります。
当院では、難症例も含むさまざまな親知らずの抜歯にも対応しています。
症状に応じてCTを用いた的確な診断を行い、また痛みや腫れがご心配な方のために痛み止めや腫れ止めのお薬もご用意しております。
なるべく早期に治療をすることで痛みを感じる期間を短縮でき、普段の生活や食生活でのストレスの軽減にもつながります。
「自分の親知らずはどうかな?」と少しでも疑問や不安を感じられた方は、いつでもご相談ください。
| 腫れ止め | 9,900円 |
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※こちらのお薬は保険適用外のため自費負担となります。
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